
BMWのNA0セダン(i3)の特徴やスペック、歴史情報。
電動化のi3セダンとして2代目のi3シリーズの特徴を解説します。
航続距離900km・400kW充電・Neue Klasseの特徴、サイズやスペック、旧型i3からの進化まで詳しく解説。
概要|BMWの主力がEVへ移行した象徴モデル
2026年に正式公開された BMW i3(NA0) は、従来のi3とは完全に異なる新世代EVセダンです。
このモデルは単なる電動車ではなく、
- 3シリーズの電動版(主力セダン)
- Neue Klasse世代の中核モデル
- 従来のi4の実質的後継
という位置付けで登場しました。
つまりi3は、「実験的EV」から「BMWの中心モデル」へと役割を大きく変えています。
また、完全新設計のEV専用プラットフォーム「Neue Klasse NAx platform」を採用し、従来のエンジン車ベースEVとは根本的に異なる構造となっています。
特徴|NA0 i3の革新ポイント
① 航続距離900kmクラス
最大航続距離は約900km(WLTP)とされ、現行EVセダンの中でもトップクラスの性能を実現しています。先行登場のiX3(SUV)よりも軽量ボディのi3が電費性能のプラスになっています。
これはバッテリー性能の向上と空力設計の最適化によるもので、従来比で約30%の効率改善が図られています。
② 400kW級の超高速充電
800Vアーキテクチャにより、最大400kWの急速充電に対応。
- 約10分で250〜300マイル(約400km級)回復
EVの弱点だった充電時間は、実用上ほぼ問題ないレベルに到達しています。
③ 第6世代バッテリー(円筒セル)
Neue Klasseでは新たに円筒セルを採用し、
- エネルギー密度:約20%向上
- コスト低減
- 効率改善
を同時に実現しています。
④ 高性能(Mモデルに迫る出力)
デュアルモーター仕様(50 xDrive)では、
- 約469hp
- 約645Nm
という性能を発揮し、従来のMパフォーマンスモデルに匹敵します。
⑤ ソフトウェア定義車両(SDV)
NA0 i3は「4つのスーパーコンピュータ」によって制御され、処理能力は従来比20倍に向上。
走行・充電・ADAS・UIが統合され、クルマそのものがソフトウェア化しています。
⑥ パノラミックiDrive(次世代UI)
インテリアでは従来のメーターパネルが廃止され、
- フロント全面表示(Panoramic Vision)
- 17.9インチ中央ディスプレイ
- ARヘッドアップディスプレイ
という新しいUIが採用されています。
スペック|サイズ・性能まとめ
BMW i3 50x 諸元
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全長 | 4,760mm |
| 全幅 | 1,865mm |
| 全高 | 1,480mm |
| ホイールベース | 2,897mm |
| 駆動方式 | RWD / AWD(xDrive) |
| 出力 | 約463〜469hp |
| トルク | 約645Nm |
| バッテリー容量 | 108.7kWh |
| 航続距離 | 最大約900km(WLTP) |
| 充電性能 | 最大400kW |
| 0-100km/h | 約4秒台 |
サイズは現行3シリーズとほぼ同等ですが、
- 全長:やや拡大
- ホイールベース:約+2インチ
となり、室内空間の拡大が図られています。
ヒストリー|i3の進化
① 初代 i3(2013〜2022)
初代i3は都市型コンパクトEVとして登場し、CFRPボディなど革新的な技術を採用しました。
- 全長:約4,000mm
- 航続距離:約150〜300km
- レンジエクステンダー設定あり
革新性は高かったものの、ニッチな存在に留まりました。

② i4 / iX(過渡期)
既存プラットフォームをベースにしたEVが主流となり、電動化の「移行期」となりました。

③ NA0 i3(2026〜)
完全EV専用プラットフォームへ移行し、
- 主力セダン化
- 航続距離900km
- ソフトウェア中心設計
- ノイエクラッセの新デザイン採用
という大きな転換点となりました。

NA0 i3の登場時期
ICEの内燃エンジンモデル(G50/G51型)は、別途登場

NA0型(i3)の発売時期
- 2026年8月:ドイツ・ミュンヘン工場で生産開始
- 2026年10月:グローバル市場への投入
- 2027年4月以降:日本導入
世界の潮流として、電動化を見据えた場合、BMWの構造そのものを変えるモデルと言えます。
- エンジン車 → EV専用
- ハード中心 → ソフト中心
- i3=実験車 → 主力セダン
今後のBMWは、このi3を中心に再構築されていくことになります。

